舗装を工夫し、交通事故防止を!

 交通事故は、本当に恐ろしいものであると感じます。最近、自宅近くで舗装を工夫した交通事故対策工事が行われました。全国で、さまざまな対策が取られているので、調べ記事にしました。

 日本の自動車による交通事故の半数以上が、交差点で発生しています。原因は、安全不確認や脇見運転など、運転手の安全意識の問題であるとされ、抜本的な事故対策は「ない」と考えられてきました。近年、それらの事故は、一時停止線や事故の危険が、運転手にとって分かりにくいために起こっていることが、人間工学的な研究で指摘されています。全国で、舗装などを工夫することにより、分かりやすさを高め、事故を防ぐ取り組みが行われ、事故が減少しています。

*生活道路の対策例

 一時停止線のある交差点では、停止線で停止し、安全を確保しつつ運転しなければならないです。そのような交差点は生活道路に多く、身近な安全対策の1つといえます。しかし、JANJANでも大谷憲史記者が「大阪ひき逃げ事件:軽微な交通違反が大事故につながる」(2008/10/26)で指摘されているように、停止線を超え停止する自動車や一時停止しない自動車は少なくないです。

 その原因として、一時停止線が、車からは分かりにくい可能性が、人間工学領域等の研究者によって指摘されています。そこで、「止まれ」表示の周りを白線のしま模様で強調することで、分かりやすくした交通事故防止対策が兵庫県内11カ所の事故多発交差点(生活道路)で2007年に試験導入されました。前後の一年間の交通事故件数を比較したところ、41件から20件にほぼ半減されました。写真1の交差点では、11件から3件に減少しています。実際、記者も、走ってみましたが、普通の交差点に比べて遠くからでも一時停止線がわかりました。

他にも、全国で、一時停止標識やカーブミラーを分かりやすい位置に設置する、交差点手前の路面にダンプや凸凹を設置する、交差点中央部の舗装をカラー舗装にするなどの対策がとられ、事故が減少しています。

写真1:生活道路における改善例(姫路市栗山町内、記者撮影)

*幹線道路の対策例

 幹線道路では、高速運転のままでの交差点進入や急な車線変更により、追突事故が多く発生しています。愛知県では、事故多発交差点の手前において、直進・左折レーンと右折レーンをそれぞれ違う色にカラー舗装し、100m程度手前に減速を促す路面標識を施工しています。2008年度に施工した46カ所では、交差点への進入速度が9.4%減少、みよし市内の交差点では28.3%も減少しています。また、岡崎市内の交差点で危険な小回り右折が58%も減少するなど、危険運転も減少しています。

 愛知県では、同様の工事を2009年度に54カ所、2010年度に63カ所予定しています。従来の道路拡幅などによる事故対策に比べ、施工費や維持管理費も安価であり、推進する予定にしているようです。

 他にも、交差点内の右折車両や人への注意を喚起する目的で交差点内に赤い線の□を描く(写真2参照)、直進左折と右折を信号で完全に分離するなどの対策がとられ、事故が減少しています。

幹線道路における改善例

写真2、幹線道路における改善例(岡山市北区大和町交差点、Googleマップより)

 生活道路でも幹線道路でも、上記のような対策を進め、交通事故を防ぐべきではないでしょうか?

 

参考資料

大阪ひき逃げ事件:軽微な交通違反が大事故につながる 2008/10/26 (JANJAN   大谷憲史)http://www.news.janjan.jp/living/0810/0810240137/1.php

“止まれ”強調表示で交通事故が半減 県内11交差点(神戸新聞、2008/5/20)

カラー舗装、効果鮮明 7割の交差点で危険運転減少(中日新聞、2010/4/16)

能村哲郎記者のプロフィール

知的障害者就労支援施設の職員です。
身近に感じたことを、記事を書ければと考えています。

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