イスラエルの「公海」襲撃を、「戦争犯罪」で仏と国際刑事裁判所に告訴

ガザ地区への救済支援の物資を積んだ人権擁護団体の船が、「公海域」でイスラエル軍船団とヘリコプターに悲惨な襲撃をうけ9人のパレスチナ支援の活動家が死亡した。この5月31日の事件に関し、人権団体のリリアン・グロック弁護士はオランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC-CPI)にイスラエルの責任者を告訴。今後は、フランスの裁判所においても国際的な戦争犯罪として司法裁判を行うべきだと12日、ロイター通信に話した。

同弁護士によると、イスラエルによるフランス人8人の殺害事件は、1998年にアルジェリアで起こったチベリーヌ僧院の7人のフランス人僧侶の誘拐と殺害に相似しているという。無辜の市民に対し20隻の軍船による襲撃はあまり指摘されてないという。またイスラエル独自の調査には信頼がおけないとしている。
 
イスラエル政府はこの事件に関し自国での調査を主張していて、それは信頼に値するものであるという。イスラエルは民主主義の国であり調査で隠すものはなにもなく、すべて透明であるといっている。

イスラエルは外国の国際調査委員会による全面的な調査を拒否している。またガザ地区を取り巻く包囲壁の撤去要求には受け入れられないとしている。しかし国際社会のイスラエルへの批判は高まっていて、イスラエル市民がイスラエル政府を告発する動きもでていると7日のユマニテ紙やインターネット新聞メディア・パーなどでは報道している。

ユマニテは、「イスラエルが自分の名前を使って犯罪を犯すことに反対だ」と若いイスラエル人のエフラさんの話しを紹介している。またイスラエルの政治に反対し、「ガザ占領に反対」、「ガザ包囲に反対」という看板を掲げたデモが繰り広げられているという。「我々二つの人民には二つの国家が必要だ」として、いまの政府の進んでいく先は危険であるということに気がついたとサミラ・コウリさんはいっている。「私たちの望むのことは政府がその暴力を止めることだ」という。

国際的なイスラエルへの非難が高まる中で、イスラエル政府は欧米に支持を求めて動きだした。しかし市民はそういう政府を批判しているわけで、支持のなくなったイスラエル政府は世論調査をして数での支持があるといいだした。

(参考記事)

(ロイター通信)
http://fr.news.yahoo.com/4/20100611/tts-po-israel-flottille-france-ca02f96.html

(ラ・プロバンス.com)
http://www.laprovence.com/article/france/gaza-des-associations-humanitaires-pretes-a-poursuivre-israel

フランスの週刊誌「エックスプレス」.fr
http://www.lexpress.fr/actualites/2/gaza-des-associations-humanitaires-pretes-a-poursuivre-israel_898984.html?xtor=x

飛田正夫記者のプロフィール

社会や経済や政治のシステムが行き詰まり世界中で大きな危機に苛まれているのは、それを行う人間の思想や宗教が狂ってきているからだ。また、人間の持つ思想・宗教・哲学の是非を指摘することを近代の学問や科学が意識的に拒否し回避してしまったその責任は大きい。どんな精密な化学も学問もわれわれの世界のイデオロギーからは無縁ではいられない。ここに介在する誤りを批判できずに、逆に容認する思想が蔓延することで天変地夭(てんぺんちよう)の後には、今度は自然災害を越えた飢饉疫厲(ききんえきれい)が続くことになってきた。宗教・哲学の是非を論ずることもなくまたその認識もなく、どこでもなんでも神社・仏閣など宗教施設なら参拝して、「鎮護国家」「世界平和」を祈願すれば助かるというのは大きな誤りだ。これでは残念ながら、人々の生活を再び破壊させさらに苦しませる原因を深めることに加担するようなものである。
「TOBITAのフランス旅日記」http://franettese.blogspot.com/
もご覧ください。

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